日本文学

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森鴎外『高瀬舟』のあらすじや感想、主題の解説!「足るを知る」ことと「安楽死」を描いた小説

さて、今回は日本の近代作家・森鴎外の『高瀬舟』について解説をしたいと思います。この作品、「とにかく硬くて地味」なイメージではないでしょうか。 『高瀬舟』というタイトルは「え?なんの船?」って感じですし、作者の森鴎外についても、「なんか小難し...
日本古代文学

春はあけぼの…で知られる随筆の最高峰!『枕草子』のあらすじや感想、読み方の解説!

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく… この書き出しから始まる王朝文学の最高傑作こそが、清少納言の描いた随筆『枕草子』です。 ] 紫式部の手掛けた『源氏物語』と並んで当代を代表する作品として語り継がれてきた本作は、現代に至るまで高い評価を獲得...
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松尾芭蕉『奥の細道』の感想や俳句、内容・ルートを簡単に解説!俳諧を芸術にした紀行作品

月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也——。 このあまりに有名な書き出しで知られている歴史的紀行作品が、松尾芭蕉の『奥の細道』です。 本作はそれまで「遊び」の一環として捉えられていた「俳諧」というジャンルを芸術に昇華させただけでなく、...
日本古代文学

『源氏物語』のあらすじや感想、読み方解説!女性たちが織り成す古典の最高傑作

日本の古典文学を語るうえで外すことのできない作品。これが『源氏物語』でしょう。 もはや今さら語るまでもない歴史的傑作ですが、その長さや読みづらさから古典の授業以外で読んだことがないという方も多いのではないでしょうか。 そこで、この記事では比...
日本文学

『竜馬がゆく』のあらすじや感想、登場人物を解説!司馬遼太郎が描く至極の歴史小説

日本における時代小説の代表的作家といえば、やはり司馬遼太郎の名が思い浮かぶでしょう。 彼が生み出した著作は小説界だけでなく歴史界にまで影響を及ぼすほどの人気を誇りましたが、その最たるものが、今回紹介する『竜馬がゆく』でしょう。 司馬が生み出...
日本文学

「斜陽族」を描いた滅びの文学!太宰治『斜陽』のあらすじや感想、解説・考察

皆さんは「滅び」というものについてどのようにお考えですか? 私個人の意見を述べさせていただけば、「滅び」は物悲しさを感じさせる一方で、この上のない「美しさ」を合わせ持つ現象であると考えています。 このサイトで以前紹介した「平家物語」で描かれ...
日本文学

『平家物語』のあらすじや特徴、内容をわかりやすく解説!鎌倉時代の歴史的軍記物

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり——。 この物語の名を知らずとも、書き出しは聞き覚えがあるという方も少なくないでしょう。 本日解説するのは、恐らく日本で最も「暗記」されているであろう古典文学『平家物語』です。 作品の知名度は抜群な一方、...
日本文学

ナオミズムには要注意?谷崎潤一郎の小説『痴人の愛』あらすじと感想、内容解説!

人として生まれたからには、誰もが一度は理想の相手と結ばれてみたいと願うもの。 しかし、当然ながらそのような人物と良好な関係を築くのはおろか、出会う事さえも難しいのが現実です。 そこで、人はある解決策を思い浮かべます。 「理想の相手がいないの...