日本近現代文学

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『吾輩は猫である』のあらすじや感想、内容の解説!「幸運を呼ぶ猫」をモデルに描いた漱石の出世作

「吾輩は猫である。名前はまだない。」 このあまりに有名な書き出しから始まる作品が、今回ご紹介する夏目漱石の小説『吾輩は猫である』です。 現代でも様々な作品のパロディになっているので、ほとんどの日本人がこのフレーズを知っていることでしょう。 ...
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夏目漱石『坊っちゃん』のあらすじや感想、時代背景の解説!作者の教師経験を反映した「不完全」な勧善懲悪小説

どんなに国語が嫌いな人でも、夏目漱石の名前くらいは聞いたことがあるでしょう。教科書にも必ず掲載されている作家ですし、作品も一度は読んだことがあるのではないでしょうか。 しかし、いざ国語の授業で読まされてみたものの、そこから漱石の面白さに惹か...
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川端康成の小説『雪国』のあらすじや感想、読み方の解説!二人の女性が「鏡写し」にされた日本文学の金字塔

日本で初めてノーベル文学賞を受賞したことで名高い作家、川端康成。 川端の数多い著作の中でも、特に『雪国』は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という書き出しと相まって、彼の代表作として有名です。 しかし、「歴史的な小説なのは知ってい...
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宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』のあらすじや感想、内容の解説!「本当の幸せ」とは何なのか?

そのきれいな水は、ガラスよりも水素よりもすきとおって、ときどき眼めの加減か、ちらちら紫むらさきいろのこまかな波をたてたり、虹にじのようにぎらっと光ったりしながら、声もなくどんどん流れて行き、野原にはあっちにもこっちにも、燐光りんこうの三角標...
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『犬神家の一族(原作)』のあらすじや感想、解説!(ネタバレ有)諏訪をモデルに繰り広げられる事件を描いた作品

『犬神家の一族』というタイトルを聞いたことのある方は多いと思います。 なぜなら、三度の映画化や七度のドラマ化などでたびたび映像になっているから。 加えて、本作に登場する名探偵・金田一耕助も極めて有名です。日本三大探偵とも称される彼の活躍を映...
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梶井基次郎の短編『檸檬』のあらすじや内容、舞台の解説!作中に登場する「檸檬」は何を意味している?

梶井基次郎の描く短編小説『檸檬』。 作品の名前くらいは、高校の教科書で誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 しかし、その筋らしい筋の無いストーリーと唐突なラストに「一体作者は何が言いたいんだ!」と本をぶん投げたくなった人も多...
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村上春樹『ノルウェイの森』の感想、解説と考察!直子とキズキと「私」の物語

大ベストセラーとして知られる、村上春樹の『ノルウェイの森』。死と再生を描いた内容は素晴らしく、文章も儚くも美しいもので構成されていますが、一方で読み手を選ぶ小説ということも事実です。この記事では、そうした点を徹底解説しています!
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小説『君たちはどう生きるか』のあらすじや感想・作者の解説!原作として漫画化され大ヒットした教養書

「2018年に最も読まれた本」として書店に並んだ漫画『君たちはどう生きるか』。 新書として大ヒットした作品ですが、この本には原作があることをご存じでしょうか? その作品とは、今から約80年前の昭和12年(1937年)に出版された同名の小説『...
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三島由紀夫『仮面の告白』のあらすじや感想、読み方の解説!「女を愛せない同性愛者」を描いた問題作

「三島由紀夫」といえば、連想されるのは右翼、筋肉、そして同性愛。 大蔵省を23歳で辞職した三島は本作『仮面の告白』で作家としての地位を固めました。 実質的な文壇デビューを果たした作品のテーマが同性愛とは、これだけで十分センセーショナル。 し...
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夢野久作『ドグラ・マグラ』のあらすじや感想、内容をわかりやすく解説!狂気の構成に魅了される一作

謎、というものに、どうしようもなくひきつけられることはありませんか? そもそも「生きていること」それ自体が大きな謎です。 だからこそ、謎に引き付けられるのは自然であり、ミステリが時代を問わず支持される理由なのかもしれません。 今回紹介する夢...