すでに作品の「賞味期限」が切れているかもしれない
古典文学というものは、当然ながら長い年月の間愛され続けてきた作品がほとんどを占めています。
その中には「作品として出来のいいもの」もあれば、「後世の作品に多大なる影響を与えたもの」もあるでしょう。
しかし、この事実は裏を返せば「各時代のクリエイターたちが自分の作品に要素を取り入れている可能性が高い」ともいえてしまうのです。
これはどういうことかというと、特にSFやミステリの古典作品にありがちなのですが、読んでいるうちに
「あれ、このトリックどこかで見たことあるなぁ…」
「この世界観なんか使い古された感じがする…」
と感じてしまうことがあるかもしれないという意味です。
人間ドラマを描いているとあまり古臭さを感じることは少ないのですが、「仕掛けや斬新な設定」で勝負しているタイプの作品は、やはり今読むと苦しいこともあります。
もちろん作品そのものの出来が悪いというわけではないのですが、単純な趣味として考えた時に読む価値が決して高くない作品もあるということを認知しておかなければなりません。
分からないことはすぐスマホで調べるべき
これは実際に作品を読み進めていくうえでのテクニック的な話ですが、古典を読む際にはスマホ片手に分からないことを調べながら読むほうがいいでしょう。
どうしてこのようなことを推奨するかというと、古典作品には時として
・今では使われていない専門用語
・イメージしにくい表現
などが出現してきます。
もちろんこれらを無視しても作品が読めるといえば読めるのですが、そうすると作品への理解が中途半端になってしまい、楽しめるものも楽しめなくなってしまいかねません。
しかし、かといって古典を読みこなすためだけに古典常識を覚えるというのも、趣味を楽しむためにはいくらか困難な気もします。
そこで、私としては「スマホ片手に古典を読み、分からないことはすぐ調べる」ということを推奨しています。
こうすることで、細かな点を分からないまま読み進めることも、テンポを大きく損なうこともなく快適な読書が楽しめるでしょう。
ただし、注意点として「調べ方によっては作品のネタバレを食らう可能性がある」ということが挙げられます。
当然ながら古典は有名な作品ばかりですから、安易に人物名などを調べると結末まで知らされる羽目になってしまいますので、そこは気を付けてください。
どうしても厳しければ無理せず他のメディアに頼るべき
ここまで古典文学の読み方を解説してきましたが、残念ながら古典を読むにはある程度の教養や読解力が求められるのもまた事実であり、作品によっては読んでいて辛い・つまらないというものもあるかもしれません。
実際、私自身も作品の読みづらさに耐えかねて投げた本は決して少なくないですから。
とはいえ、無理やり読み続けて「古典」そのものを嫌いになってしまうよりは、サッサと諦めて次の作品に手を出すべきだと思います。
これは現代作家でも変わりませんが、それぞれ作品には相性というものがあるように思いますし、たとえ世界中の人々が愛していると言っても自分に合わなければそれは「駄作」に他なりませんから。
しかし、中には「単純に文章面で読みづらくてしんどいけど、作品のテーマや世界観には興味がある」ということもあろうかと思います。
この場合は、頑なに「文学」という方向から攻め続けるのではなく、他のメディアを通して作品を楽しむのも一興でしょう。
例えば、このサイトで取り上げた『ロミオとジュリエット』あたりは分かりやすいと思います。
このように、名作文学というものは往々にして何かしらの形でメディアミックスされているものです。
演劇・ミュージカル・映画・漫画・ドラマ・アニメ…etc
もちろん原作を読むことも重要なこととは思いますが、無理をするくらいなら他の手段で作品を楽しむのも全く問題はありません。
ただし、メディアミックスの場合「尺の都合」や「媒体の都合」によって、原作の優れた点が削られてしまっているということもあります。
それに気づいた場合、やはり原作に再トライされることをオススメしたいところです。
一度挫折したものにふたたび取り組むのは抵抗感があると思いますが、映像として作品の世界を見た後は文章が読みやすくなるということもありますし。
まとめ
ここまで、気持ちの面から実際の読み方テクニックに至るまで、古典文学を読む上で必要と思われる要素をまとめてみました。
やはり現代の作品よりもとっつきづらいというのは否めませんが、古典を理解できるといいこともたくさんあるのは事実です。
このサイトでは、古典初心者の方にも、あるいは少し抵抗感がある方にも「分かりやすく古典作品の魅力や読み方を伝える」ということをモットーにしていますので、ぜひ気になる作品のページには目を通していただけると有難いです。
私もまだまだ古典初心者ですので、皆さんと一緒に古典を勉強していければと思います!
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