日本文学『吾輩は猫である』のあらすじや感想、内容の解説!「幸運を呼ぶ猫」をモデルに描いた漱石の出世作 「吾輩は猫である。名前はまだない。」 このあまりに有名な書き出しから始まる作品が、今回ご紹介する夏目漱石の小説『吾輩は猫である』です。 現代でも様々な作品のパロディになっているので、ほとんどの日本人がこのフレーズを知っていることでし...2020.05.15安恵あゆみ日本文学日本近現代文学
日本文学川端康成の小説『雪国』のあらすじや感想、読み方の解説!二人の女性が「鏡写し」にされた日本文学の金字塔 日本で初めてノーベル文学賞を受賞したことで名高い作家、川端康成。 川端の数多い著作の中でも、特に『雪国』は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という書き出しと相まって、彼の代表作として有名です。 しかし、「歴史的な小説なのは...2020.04.21川合大祐日本文学日本近現代文学
フランス近現代文学カミュの描く小説『ペスト』は私たちの直面する新型コロナウィルスの危機を先取りした傑作! 新型コロナウィルスが猛威を振るい、社会が混乱に陥っている昨今。世界中で感染が拡大し、外出制限や日常品の不足、果ては2020年開催予定の東京オリンピックについても来年夏を期限に1年程度の延期が決定しました。 正直なところ、私自身はここまで大...2020.03.27ミネルバの梟フランス近現代文学フランス文学
アメリカ近現代文学『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のあらすじや感想、内容の解説!ブレードランナーの原作になった歴史的SF作品 映画『ブレードランナー』の原作として、また特長のあるタイトルで知られるP・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(Do Androids Dream of Electric Sheep)。 異質なタイトルは数多くのパロディ...2020.02.18川合大祐アメリカ近現代文学アメリカ文学
日本文学三島由紀夫『仮面の告白』のあらすじや感想、読み方の解説!「女を愛せない同性愛者」を描いた問題作 「三島由紀夫」といえば、連想されるのは右翼、筋肉、そして同性愛。 大蔵省を23歳で辞職した三島は本作『仮面の告白』で作家としての地位を固めました。 実質的な文壇デビューを果たした作品のテーマが同性愛とは、これだけで十分センセーショナル。...2020.02.02北原 亘日本文学日本近現代文学
日本文学『源氏物語』のあらすじや感想、読み方解説!女性たちが織り成す古典の最高傑作 日本の古典文学を語るうえで外すことのできない作品。これが『源氏物語』でしょう。 もはや今さら語るまでもない歴史的傑作ですが、その長さや読みづらさから古典の授業以外で読んだことがないという方も多いのではないでしょうか。 そこで、この記...2019.08.27伊吹藤人日本文学日本古代文学
日本文学『竜馬がゆく』のあらすじや感想、登場人物を解説!司馬遼太郎が描く至極の歴史小説 日本における時代小説の代表的作家といえば、やはり司馬遼太郎の名が思い浮かぶでしょう。 彼が生み出した著作は小説界だけでなく歴史界にまで影響を及ぼすほどの人気を誇りましたが、その最たるものが、今回紹介する『竜馬がゆく』でしょう。 司馬...2019.08.16伊吹藤人日本文学日本近現代文学
ロシア近現代文学『アンナ・カレーニナ』のあらすじや感想、解説・考察!アンナとリョーヴィンの愛に注目 ロシアが生んだ世界的文豪として、レフ・トルストイの名を知らない方はいらっしゃらないかもしれません。 彼の名声は我が国日本にも轟いていますが、一方で「彼の作品を読んだ」という方はそれほど多くないかもしれません。 トルストイの代表作としては...2019.08.11伊吹藤人ロシア近現代文学ロシア文学
日本文学「斜陽族」を描いた滅びの文学!太宰治『斜陽』のあらすじや感想、解説・考察 皆さんは「滅び」というものについてどのようにお考えですか? 私個人の意見を述べさせていただけば、「滅び」は物悲しさを感じさせる一方で、この上のない「美しさ」を合わせ持つ現象であると考えています。 このサイトで以前紹介した「平家物語」で描...2019.07.18伊吹藤人日本文学日本近現代文学
フランス近現代文学不条理を説いたカミュの小説!『異邦人』のあらすじや感想、解説・評論 本日紹介するのは、久保田早紀によって歌われた屈指の名曲「異邦人」 …ではなく、1942年にカミュによって執筆された小説『異邦人』です。 この作品はカミュの著作に見られる「人間の不条理」を描き出した傑作とされ、彼がノーベル文学賞を受賞...2019.07.15伊吹藤人フランス近現代文学フランス文学