近現代文学

アメリカ近現代文学

ハードボイルド小説の始祖!『ロング・グッドバイ(長いお別れ)』のあらすじや感想、名言解説

皆さんも「ハードボイルド」という言葉には聞き覚えがあるでしょう。 この言葉を分かりやすく表現すると「渋い漢」を意味しており、文学の世界においては強い意志を持った人物を簡潔に描くことを指します。 今回は、世間にも広く知られる「ハードボイルド」...
日本文学

「斜陽族」を描いた滅びの文学!太宰治『斜陽』のあらすじや感想、解説・考察

皆さんは「滅び」というものについてどのようにお考えですか? 私個人の意見を述べさせていただけば、「滅び」は物悲しさを感じさせる一方で、この上のない「美しさ」を合わせ持つ現象であると考えています。 このサイトで以前紹介した「平家物語」で描かれ...
フランス近現代文学

不条理を説いたカミュの小説!『異邦人』のあらすじや感想、解説・評論

本日紹介するのは、久保田早紀によって歌われた屈指の名曲「異邦人」 …ではなく、1942年にカミュによって執筆された小説『異邦人』です。 この作品はカミュの著作に見られる「人間の不条理」を描き出した傑作とされ、彼がノーベル文学賞を受賞した最大...
ドイツ近現代文学

ゲーテの実体験を描いた小説『若きウェルテルの悩み』のあらすじや感想、成立背景の解説・考察!

恋愛に燃える若者は、時にそのエネルギーを歪んだ形で放出してしまうことがあります。 そんな主人公を描いた小説こそが、ゲーテの作品である『若きウェルテルの悩み』でしょう。 青年ウェルテルが恋した相手は、なんと婚約者のいる女性であったのです! 今...
アメリカ近現代文学

『グレート・ギャツビー』のあらすじや時代背景の解説・考察!村上春樹も愛した小説

第一次世界大戦後のアメリカ社会は、空前の好景気に沸いていました。 この時代に生きた若者は後に「ロストジェネレーション(失われた世代)」と呼ばれ、以後様々な困難に遭遇していくことになります。 そんな時代には、文学の世界においても傑作と呼ぶにふ...
ロシア近現代文学

作者は超ダメ人間?歴史的小説『罪と罰』のあらすじや感想、内容の解説!

世界の名作家を挙げていったとき、必ずその名を呼ばれる人物の一人が「ドストエフスキー」でしょう。 彼の著作は時代を超えて読み継がれ、全世界にすさまじい影響を与えました。 しかしながら、作品が原則として長編小説の体裁を取り、内容も宗教的な色彩で...
日本文学

ナオミズムには要注意?谷崎潤一郎の小説『痴人の愛』あらすじと感想、内容解説!

人として生まれたからには、誰もが一度は理想の相手と結ばれてみたいと願うもの。 しかし、当然ながらそのような人物と良好な関係を築くのはおろか、出会う事さえも難しいのが現実です。 そこで、人はある解決策を思い浮かべます。 「理想の相手がいないの...
イギリス文学

現代社会で読むオーウェルの小説『1984年』のあらすじと解説・考察(ネタバレ有)

オーウェルの小説『1984年』は、共産主義の欠点を正確に言い当てた小説として極めて高く評価されています。しかし、この小説はなにも「反共のシンボル」という側面だけでなく、現代社会にも通じるいくつもの警鐘が含まれています。この記事では、現代ならではの読み方や社会とのつながりを解説しています!