『ロミオとジュリエット』のあらすじや感想、元ネタ解説!あまりにも悲劇的な恋愛物語

ロミオとジュリエット アイキャッチイギリス中世文学
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ロミオとジュリエットの感想・解説(ネタバレ有)

ここからは、個人的に本作を読了したうえでの感想を書いていきたいと思います。

なお、記事の性質上この先はネタバレを多く含みますので、ご了承の上読み進めてください。

あまりにも救いのないラストに象徴される悲劇的な物語

この作品に関しては、手に取る以前から大まかなストーリーそのものは知っていました。

しかし、いざ実際に読んでみると、あまりの「悲劇」ぶりに目を覆いたくなってしまいます。

特に中盤以降展開されていく「仮死状態」を活用しようとした策略が失敗する一連のシーン。

ジュリエットが「ロミオと結ばれるために!」と友人に懇願したことに端を発する計画が、ちょっとしたボタンの掛け違いによりロミオの絶望を呼び起こしてしまいます。

こうして自ら命を絶ったロミオ。その直後に仮死状態から目覚めた彼女は、彼の絶命を確認すると自らも短剣を喉に突き刺し果てるのです。

展開を書き出してみると「こんな不幸があるか!」と言いたくなるほどの絶望の連鎖で、逆ご都合主義ともいえそうな内容。

しかし、ちょっとしたすれ違いの連鎖で悲劇的な末路を辿ることは決して珍しいことでもなく、そこは納得して読むことができました。

ちなみに、この作品における一応の救いは「二人の死をキッカケに両家が和解した」という点でしょう。

この点は「勧善懲悪」的な側面から言っても、最後は綺麗にまとめようとする古典らしさのようなものを感じることができます。

ただ、私個人の感想としては「これは救いなどではなく、むしろどうしようもないほどの悲劇だ」と感じました。

考えてもみてください。我々読者は、当然ながらロミオとジュリエットの両名に感情移入しながら本作を読みます。そしてそれは、ストーリーの製作者も想定している内容でしょう。

そして、彼らの生まれた家は、それぞれが恋の行く手を阻むことになります。

そう考えると、この物語において「ラストに救いを設けよう」と意図すれば、「彼らの呪いか、どちらの家も不幸に見舞われ衰退して滅び去った」というほうが、むしろ溜飲が下がると思うのは私だけでしょうか。

しかし、言うまでもなく本作の結びは「彼らの死によって平和が訪れた」と読み取ることができ、私が二人の立場であれば「自分たちだけ綺麗に解決したような顔をしやがって!」と憎らしく思うことでしょう。

まとめると、この作品には一片の救いさえもない「真の悲劇」が待ち受けている、そう表現できるのではないでしょうか。

小説という形にこだわらなければ、演劇や映画で楽しんだほうが…

さて、これは1ページ目で紹介した内容になりますが、この作品はそもそもが戯曲を想定した物語です。

したがって、出来事から文章の読みやすさ、没入感に至るまで、ハッキリ言って小説としては物足りない点が多いと感じました。

そのため、文学専門サイトでこういう解説をするのもどうかと思うのですが、必ずしも小説という形にこだわってこの作品を楽しむ必要はないのではないかと…。

やはりこの作品が生まれるキッカケになった王道の演劇というジャンルで楽しむのが一番だとは思いますが、他にも映画で知るというのも面白いと思います。

演劇に関しては専門的な知識が不足しているためおすすめのものをご紹介できないのが残念ですが、映画であれば1968年に公開された『ロミオとジュリエット』が一番かと。

ちなみに、1997年には「レオ様」がロミオ役を演じる映画もリリースされているのですが、物語が大胆にアレンジされているため最初に見る作品としてはどうなのかな、とも思えますね。

ただし、1968年版には年相応の古さも感じるので、そこに抵抗があれば新しいものから入るのも手でしょう。

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まとめ

ここまで、『ロミオとジュリエット』の解説をまとめてきました。

国や時代を問わず常に人々の間で愛されてきた作品は伊達ではなく、もはや人類という種が地上に存在する限りは忘れ去られることのない物語というような気さえします。

今の価値観で読んでみると少しドラマ臭さがあることも否めませんが、やはり普遍性はありますよ。

本作を読んでシェイクスピアの良さを実感したという方は、ぜひ四大悲劇のどれかにトライしてみてください!

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